東京オリンピック1964 ポスターWOOD FRAME 本物 726×1035

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信頼する広告写真家の早崎治をメインカメラマンに起用。ほかにサブのカメラマンを3名たてた。全員が同時にシャッターを切る。写真の背景を漆黒にするため、照明を消した夜の国立競技場を使用した。ストロボの光量を大きくしなくてはいけない。20台ものストロボを設置して、同時に発光させるため何度もテストを行った。当時の大判カメラは現在のような高速連写ができない。1回のスタートダッシュに1回のシャッターだ。日本の陸上競技選手3人と立川基地のアメリカ軍人3人、合計6人のモデルには30回以上もスタートダッシュをやってもらった。季節は3月、深夜におよんだ撮影に、モデルは寒さにふるえていた。 撮影後の写真を選ぶ。粗選びしてあった約50枚のポジフィルムを亀倉がチェックする。1枚ずつ見ながらはじいていく。スタートがそろっていない、顔が見えない、シャッターのタイミングが早すぎる……。だが、その写真は意外と早く見つかった。1枚だけが秀でていたのだ。 このダイナミックなスタートダッシュの2号ポスターは、オリンピック史上初の"写真を使用した公式ポスター"になった。当時のデザイン界に衝撃が走った。「すごい写真だ。どうやって撮ったのだろう」「効果的に写真を使うとここまで迫力が出せるのか」 一般の市民も驚いた。「すごい選手たちがやってくるみたいだ」「なにやらたいへんなことが起こりそうだ」 人々は、それまでぼんやりと抱いていたオリンピックのイメージが、現実のものとして迫ってくるのを感じた。亀倉のデザインにはそうさせるための力があった。 その勢いで3号、4号ポスターも制作した。オリンピックで複数の公式ポスターが制作されたのはこの大会が初めてである。写真の使用と複数のデザインという2つの史上初が行われたのだ。これ以降、オリンピック公式ポスターではその2つが実施されるようになる。 そして何よりもこの大会から、デザインが飛躍的に向上した。ポスターがアートに向かってぐっと舵を切ったのだ。それをやり遂げたのが亀倉雄策だった。ウッドフレームの左角にギスあります。写真参照ください。 商品情報 カテゴリ インテリア/住まい/日用品 › インテリア小物 › その他

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